花冠のヴィクちゃんと水辺で遊ぶヴィクちゃんが最高にかわいいですヒートxミステリ


桜庭一樹GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2005


謎多き金髪ぷにぷに美少女ヴィクトリカが、日本からの留学生・一弥とともに謎を解き明かすシリーズ五巻目。夏休み最後の日、学園内にいるはずのヴィクトリカを探し回る一弥ですが、セシル先生からどこかへ行ってしまったことを告げられます。二人が一緒に行動せず、離れ離れになるのは珍しいですね。三巻くらいだったかな? あと、今回もアブリルの怪談は健在です。
舞台となるのは、ヴィクトリカが連れて行かれた水門によって仕切られた人工的な島。いわくつきの修道院なのですが、そこで不思議な夜会が行われる日に、一弥は乗り込みます。夜会の最中に起きてしまった殺人事件や、大戦時に起きた<落下させる聖マリアの怪>という奇妙な出来事にも関連しつつ話は進んでいきますが、段々と行動が大胆になっていく一弥がお気に入り。
ヴィクトリカが修道院に移送された理由や、学園の主宰者やヴィクトリカの家族なども出てくるので、過去に絡んでくるものが多め。そろそろシリーズ通しての謎に迫る日が近づいてきた感じ。家族といえば、ヴィクトリカの兄であるブロワ警部のドリルが進化してました。これが一番のサプライズでしたねー。
ごめんよ。ぼくのヴィクトリカ」など、二人のつながりが徐々に強くなっていく感じはよいですな〜。一弥がヴィクトリカのために走る終盤なんか燃えに萌えちゃいますよ。ああ、でもこのラストは卑怯だ。続きが楽しみで仕方ない。
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