ついに二桁いったな〜バトルxヒート


鎌池和馬とある魔術の禁書目録(インデックス) (10) (電撃文庫)メディアワークス,2006


科学と魔術が抗争を繰り広げるシリーズ十巻目。前回に引き続き、科学都市で行われる大運動会・大覇星祭、その裏側で進行している出来事の顛末が描かれています。もちろん幻想殺しの当麻が繰り広げるバトルだけではなく、インデックスや当麻の両親、美琴や美鈴たちのくだらない会話を眺めてるのも面白いし、健康的なお色気もしっかりそろえてあります。服に水がかかってぬれぬれだとか、チアのスカートが脱げちゃったりとかね。
久々に大きく前面に出てきた姫神ちゃんが愛らしい。今まで不憫な扱いを受けていただけに、ここでの復活にはホッとしてます。今回はなかなかの扱いを受けおり、他の小説だったらメインヒロイン級だと思いますが、とっかえひっかえする当麻にしてみれば……天然たらしめっ! 鎌池さんは、勢いにのっていてもちゃんと使えるものは拾っているようなので、そろそろ記憶なし設定も生き返らせたりするのかな。
ほんと、冷酷な世界に身を置いていた当麻の周囲も、徐々に丸くなってきましたよ。そんな周囲を守るために、力は持っていても仲間たちを頼るわけにはいかないというジレンマがグッド。といっても、自分だけが傷つけばいいと突っ走るのもほどほどに。一応自覚はあるようですが、多分根本的なところでは分かってないでしょうからね〜。そこが魅力だけどさ。
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