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渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で〈3〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2004 著者検索・類似検索
シリーズ三巻目。策略にはまり兄から追われ始めたフェリオの運命が気になってきます。フェリオやメインのキャラのみならず、今まで登場しなかったキャラでも、下級ではあるものの貴族のベルナルフォンにや商人のロセッティ、今まで名前だけだった第三王子のブラドーも登場します。
来訪者たちと彼らの力を望む神殿騎士団の交渉役リカルドも接触して不穏な雰囲気がありますし、囚われの身となった人たちを救出に向かったフェリオが裏をかかれるなど嫌な雰囲気が流れますが、絶体絶命の危機にウルクのがんばりがあったのがよかった。初登場のベルナルフォンだとかロセッティもいいところで登場しますしね。リセリナも舞い戻ってきます。登場人物が多くなってきたように思いますが、把握できちゃうのは何故かしらん。
ウルクの思いの行方も気になってきました。向こうからは絶対アクションとってこないでしょうし、強気でいかなきゃだめですよウルクちゃん! ときどき思いもよらぬ行動に出るその決断力を、恋愛方面にも十分に発揮してもらいたいものです。