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久住四季『トリックスターズM (電撃文庫)』メディアワークス，2006　　　類似検索

魔術を絡めた電撃のミステリシリーズの第四弾。前巻に引き続き文化祭で二日目です。文化祭ということで、ゼミの面々がナースやチャイナやメイドさんのコスプレを披露してくれます。今回はドラキュラ姿で登場するいみなちゃん、彼女のお兄さんであり名探偵でもある諡さんを巻き込みつつ、予知夢により見た映像から「被害者が誰なのか？」などを先生と周くんが考察します。このシリーズにしてはわりと現実感のある話で安定巻。
平井骸惚シリーズといい霞田兄妹シリーズといい、探偵役が「自分は探偵でいいのか」という問いかけはわりと最近の流行なのでしょうか。それとも昔からあるんかな？　疑問と言えば、前巻からわりとキャラを生かした筋になってきているので、まだ手付かずの理恵ちゃんと千里ちゃんが絡むような話を期待してもいいかな？
あとがきによると、次巻で文化祭も終了しシリーズとしても大詰めらしいです。構成がしっかりしていそうなので、周くんのイラストが二巻以降もさっぱり出てこないのには意味があるように思えてきてしまいます。それにしても、今回もうまく騙されてしまいましたよ。絶対に化け猫だと思ったんだけどな〜。