第一弾のスローグッドバイも読みたくなってきたな〜ラブxラブ


石田衣良1ポンドの悲しみ集英社,2004   類似検索


石田さんの恋愛短編集の第二弾。って第一弾は読んでませんけどね。洗練された都会っぽい感じの恋愛が十篇です。
「ふたりの名前」同棲しているけれども、将来別れたときのことを考えて小さなものにもそれぞれ所有者を明記するカップルの話。変な習慣ではありますが、確かに恋人だったら周りから見て一つは変なところがあるかも。題名とあわせて一番印象に残ってる話でした。「恋の有効期限は印刷されていなかった。
「誰かのウエデイング」結婚式とウエディングプランナーの話。きっちりした感じの彼女が酔ってるところは妙にくすぐられました。「十一月のつぼみ」花屋と男と、霧のひと吹きの話。ずっと好きな気持ちを持続させるのって難しいもんです。「声を探しに」ホワイトボードといい観客に関わるお話。こういうベタベタな話も好きですよ〜。「スローガール」バーを舞台にした話。かなり石田さんっぽさを感じられました。
「デートは本屋で」本好きカップルとこじゃれたサイン会の話。それにしても、読んでいる本でその人の性格とか分かるものなのかな〜。ちなみに私はサイン会とか行ったことないです。「スターティング・オーバー」番組制作会社の同期の話。三人がそれぞれ何かしらの決断をして、その上で希望が残る最後です。
どの話も全体的に雰囲気が似通っていますし、そこまで突飛な設定の話などもなくいたって普通の恋愛です。もちろん、意図されてのことですが。似ているといっても、食傷気味になることはないはずです。理由は透明な文体にでもあるんかな〜。わたし、気になります