もえっちいラブxモエ


新井輝ROOM NO.1301〈6〉お姉さまはストイック! (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2005


さっちさんの描くカラーイラストはかなりお好み。表紙もいいし、日奈の想いが伝わってくる中表紙も個人的に大好きです。もちろん、SDキャラは言わずもがな。
と、小説本体ではないところから始めてみましたよ。物語のほうは相変わらず主人公・健一がやったりやらなかったりする話。んにゃ、それにしても一巻を読んだときはこんなに面白いとは思ってなかったような気がします。主人公のエロさも変わってないはずなのに、表現が以前より抑えられていて関係を持ってしまったことに焦点を当てているような。……いや、違うか。あまりのエロっぷりに驚いて、違うところにばかり私が注目していたせいか。まあ、世界観に慣れたってのもあるでしょうが。冴子とのやりっぷりも省略されてますし。
未来の話を書いているプロローグとかあるいはエピローグなども、シリーズ序盤ではなんとなく読んでいました。でも、最近はおぼろげながらも状況が分かってきたからか楽しく読めますよ。情報は揃いつつある、みたいな感じで。過去(本編の現在)になにがあったのか興味を持たせるミステリっぽい展開ですしね←ここ重要
健一の正式な彼女であるはずなのに、いまいち光が当たらなかった不遇な千夜子も、今回は千夜子の濃い父親が登場したりとがんばっています。表紙も六巻目にしてようやくカップルな組み合わせですし。スズメに言い返せるほどの時間を過ごし、いいコンビになったと思うんだけどな〜。
「いくら条件並べても、好きには届かない。そんな気がします」この台詞は、恋愛には向いてないが口癖の健一が発言したもの。頭で分かっているなら、千夜子のことをどう思っているのかと小一時間問い詰めたい。……千夜子が不遇と書きましたが、一番不遇なのは弟にさえ登場の先を越されたあの子ですね。
今回は蛍がらみで一波乱ありそうな含みを持たせつつ次巻へ。一体この先どうなるのやら。