色んな青春ありますシリアスxラブ 有川浩『 角田光代『 坂木司『 桜庭一樹『 日向蓬『 森見登美彦『 三羽省吾『


有川浩, 角田光代, 坂木司, 桜庭一樹, 日向蓬, 森見登美彦, 三羽省吾Sweet Blue Age角川書店,2006


青春文学のアンソロジー。
角田さんの「あの八月の、」は映画同好会に所属していた主人公達が、学生時代に作った作品を見ながら語る話。さすがだな〜って感じ。それにしても、角田さんってけっこう速筆なかたなのでしょうか? あるいは短編書くのが好きなのかな。
有川さんの「クジラの彼」は『海の底』の番外みたいな短編。というわけで、潜水艦のりとその恋人の話。文学よりもエンタメ系が好きな私としては絶好球。この中では一番好きな話です。
桜庭さんの「辻斬りのように」は辻斬りのようにバッタバッタと男と寝る話〜。で、有川さんとは違い文学っぽい作品でした。主人公が少女じゃないのは始めて読んだかも。(追記・読んでましたね)
ここまでが、今までに名前を知っていた人の作品です。
日向さんの「涙の匂い」は都会から田舎に引っ越した女の子の話。てばさきだってばよ!
三羽さんの「ニートニートニート」はタイトルどおりニートになってしまう話。最初は伊坂幸太郎さんみたな話かと思いました。「グラスホッパー」寄りの。
坂木さんの「ホテルジューシー」は沖縄のホテルでアルバイトを始める女の子の話。ちょっとした謎解き要素もあってけっこう好きです。沖縄を舞台にしているのもよかったです。ほかの作品も読んでみたいかも。
森見さんの「夜は短し歩けよ乙女」は酒に始まり酒に終わるお話。多視点で進むしお酒だしで、「バカ騒ぎ」な作品でした。ファンタジーノベル大賞出身というのにも納得だす。