冲方丁マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)早川書房,2003


前回の引きのまとめなんかが最初にあります。主人公のバロットが反撃ののろしを上げる決意をした「楽園」での出来事が前半に。楽園の主人であり顔だけしかないフェイスマンと楽園に以前いた人物で敵役でもあるボイルドの間でかわされるストレス解消の話や価値を理解することについてなどの話は高尚っぽくて好きです。
この前半までの展開からどうやって有名なカジノの話につなげるのかなと思っていましたが、その部分を読んでなるほどね〜と妙に納得。なにはともあれ、後半からはカジノの話になります。
スロットで軽く流した後はまずポーカーでした。しかも相手はメカニック(いかさま師)単純な力比べではなく知恵比べに近く読んでいて楽しい気分になります。バロットたちあくどいよ(笑)
続いてルーレット。今度は一転して対戦相手であるディーラーもすがすがしい人物です。もちろん一癖も二癖もあるわけで、ポーカーよりも難しい相手になります。敵ながらあっぱれという言葉が似合うと思います。
最後にブラックジャックなのですが、始まる直前で物語は終わってます。……またもやいいところで終わってしまっているよorz
これのアニメもやるみたいですし他にもいくつか同時進行な企画があるようです。忙しそうですね〜。