元長柾木飛鳥井全死は間違えない角川書店,2005


プリブラのシナリオ(一部)やってたりもする元長さんの単行本。美少女攻略ミステリと銘打たれていたら読まないわけにはいきませんね、はい。
第一話では中学生を、第二話では大学生を、第三話では警部補を攻略対象にしている……のでいいのだろうか? ちなみに警部補はメイドさんです。冥土警部補だったら怖いですね。
まず最初、中学生を攻略するために電車でネチネチとしゃべりかけるのですが、うざい以外の何者でもないです(笑)危険人物からはすみやかに離れましょうと忠告してあげたい。
辺境人」とか当て字とかいっぱいでてきます。エロゲとかで免疫ないとこの辺きついかもしれませんが、まあそういう人しか手にとりませんか、表紙的にも^^ちなみに序盤ちょっとエロかったりもしますがそれほどでもありません。
物語において「メタテキストを読む」と飛鳥井さんがいうわけですが、この本自体もメタテキストで構成されているんじゃないかと思うほど、一般的なストーリーはすぐに崩壊しまいます。文字通りメタメタな感じがしました。
そんなわけで飛鳥井さんの語り口(主人公は香織・男ですが)が物語の核です。飛鳥井さんやら嬢瑠璃ちゃんやら香織くんやらの思考の垂れ流しと考えても良いかも。彼女・彼らの会話に要注意。そう考えて読んでいたので三木原がいったい誰なのか分かりませんでした。唐突キャラかと最初は思ってましたよorz
というわけで、元長さんがエンディングの歌詞を書いている『ネコっかわいがり!』が先月発売されました。ですが十八禁です。


この小説が好きな人にお勧めする③
③ 神栖麗奈は此処にいる② サイコロジカル ㊦① プリンセスブライド・アレンジアルバム
①130cmさんの『プリンセスブライド・アレンジアルバム』音楽ですが。OPはカラオケに配信予定。→感想
西尾維新さんの『戯言シリーズ』戯言とメタテキストは微妙に違いますが。→感想
御影瑛路さんの『神栖麗奈シリーズ』神栖麗奈は間違えない……かな。→感想