築地俊彦まぶらほ~ふっかつの巻・きた~ (富士見ファンタジア文庫)富士見書房,2005


そろそろ東西南北一周が見えてきたこのシリーズ。いままで通り、書き下ろしの多い短編集です。
最初の話は、性格入れ替えの話。いままでこのネタをやらなかったのが不思議ですね。挑発的な夕菜を見ることができたのも収穫といえば収穫か。
続いて、性格を入れ替えたままの状態で夕菜の母がやってくる話&夕菜の父親の身代わりになる話。
二話目では凛が、三話目では懐かしい感じの玖里子さんが活躍します。って、挿絵の玖里子さんがブラしてないかと思ったよ。パンツはいてないにとどまらず。
書き下ろし一発目はB組の話。いつものB組です、以上!
二発目は千早ではなくその妹の神代が主人公の話。前巻で千早が番外編キャラを卒業したため。シスコンっぷりが異常に強い神代はお姉ちゃんの代わりを務めることができるでしょうか。次巻に期待。
最後はシリアス気味な玉が飛んできます。次の長編への布石だとか。いまでの千早の話が重めの話だったので、久しぶりという感じはしませんでしたよ。
なんとなくシスコンっぷりを発揮する神代ちゃんが、夕菜のような電波になりそうな予感。「お姉ちゃんどいて!そいつ殺せない!」みたいな。ちなみに、電波ソング「おにどけ」はPROJECT "D"さんのところで試聴できます。今日聞いて、遅ればせながらはまり中。


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