海原零銀盤カレイドスコープ〈vol.2〉フリー・プログラム:Winner takes all? (集英社スーパーダッシュ文庫)集英社,2003


なかなか貴重なフィギュアを扱った小説であり、第2回スーパーダッシュ文庫新人小説賞・大賞受賞作。内容は「大会もクライマックス。そして幽霊・ピーとの行方は?」
一巻と二巻の間が開いてしまいましたが、序盤のタズサの口の悪さを再び目にして特に違和感はなく。
自分の発言のせいとはいえ主人公がここまで追い込まれているとイライラしてしまいます。
一巻を読んだ感じ私の中で、タズサに比べると割と影の薄かったりするピート(幽霊)でしたが、何気にいい発言してますね。積極的というか気障なやつではありますが〜。コメディ的なラブはいいですなー。
タズサのオリンピックに対する感覚(「オリンピックだけじゃないのに!」みたいな)は当たってるかもしれませんね。私もこんなイベントでもない限りフィギュアを見ないですし。それでも毎年選手の人はがんばっているわけです。プレッシャーは並大抵ではないでしょう。
ショートプログラムを演じるところはノリノリなタズサに比べ、読んでる私のほうが緊張しました(笑)「安心するのはまだ早い。気を抜かないでー」と何度いいそうになったことか。
それにしても女王・リアはすごい。ピートみたいになって、どんなプレッシャーがかかっているのか知りたい気もします。(←決して幼女たんにとりつきたいだけでは)たぶん私なんかじゃストレスで死にそうです^^
結末はこれしかない感じかな、なんとなく。銀カレっぽいというか。→前巻感想


この小説が好きな人にお勧めする③
③ GO AHEAD② 龍時① ブリザードアクセル
フィギュアスケートを扱った漫画。鈴木央さんの『ブリザードアクセル 1 (少年サンデーコミックス)』スケーティングの表現がすごいのです^^
②フィギュアではありませんが。野沢尚さんの『龍時』サッカーの描写とかすばらしいです。惜しくらむは3巻までしかないこと。→感想 
③アイスホッケー漫画。樋口大輔さんの『GO AHEAD』まだまだ物語は序盤でしょうか。→感想