成田良悟世界の中心、針山さん (電撃文庫)メディアワークス,2005


成田さんの新シリーズ。電撃hpで連載された短編3つとまとめの中編が入ってます。
最初は「としれじぇ」電撃のホラー&ミステリ特集が初出のようです。ベットの下に斧男が……という話。aサイドとbサイドで構成されています。aはルルの暴走ぶりが楽しいです。ホラーなのに。bサイドもにやりと笑ってしまうけど笑っちゃいけないような。とりあえず言えることは、斧男かわいそす。
リリカルにマジカル。ファンシーにファンタジー。な「魔法少女893号」電撃hpで見かけたときは、この魔法少女が針山さんかと^^魔法少女と893な人のお話。相変わらず成田さんが描くマフィア(やくざだけど)はかっこいいですね。「ただの肉の塊だ」なんて、よくぞ言った! こういう話好きです。
「拝啓、光の勇者様」群像劇の成田さんのイメージからすると、前の2つも今までと感じが違いますが、これは特に違います。最後まで救いがない感じ。つか、ない。ひたすら暗黒に走る話でした。
そして、この三つの話の総まとめ。「奇蹟の中心、針山さん」勇者様の顛末や893や魔法少女の活躍が描かれています。斧男も混じり事件は収束を見せ始め……。勇者様と魔法少女部分ではテンションちょっと違います。勇者様部分はなんかやるせないなー。
タイトルにもなってる針山さんの魅力はまだまだ温存されています。次巻では針山さんの謎にもっと踏み込んでくれるんでしょうか?! そして、顔見せて〜(-ε-)


この小説が好きな人にお勧めする③
③ 奇蹟の表現② 先輩とぼく 4巻① デュラララ!!×2
①池袋を舞台に多くの人物が交錯します。成田さんの『デュラララ!』シリーズ。成田節にはまると止まりません。→感想 
②マジカル☆バールのような物が飛び出します。沖田雅さんの『先輩とぼく』シリーズ。一気に読めちゃうハイテンションコメディ。→感想 
③しぶい男の生き様が素敵です。結城充考さんの『奇蹟の表現』シリーズ。怖い顔をしてても根はいい男の活躍。→感想