時雨沢恵一キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫)メディアワークス,2005


久しぶりのシリーズ新刊です。ちょうど一年ぶりらしいですが、実際の間隔以上に懐かしい感じがします。相変わらず黒星さんのイラストが光ってます。
今回はいつにもまして、キノ&エルメスコンビ以外の師匠&相棒とシズ&陸(&ティー)が活躍しています。あとがきも含む^^あとがきも今回すばらしい出来です。一見普通のあとがきに見せつつ、しかし……期待を裏切るようなことはしてくれませんね♪
「殺す国」の話は、終盤の展開が読めなかったので悔しかったです。最後の一言によって皮肉は完成されるんですね〜。
キノの旅も気になりますが、師匠の旅も好きです。心地よいまでの主従関係が、見ていて快感です(笑)向かうベクトルは違うけれども、キノとシズは同じレベル(自分の感覚的に)に思われます。師匠だけは別格なんですよね。年の功でしょうか。
「作家の旅」……えっ!? このネタはなんでしょう。やってよかったんでしょうか。ある意味、一番印象深い話でした。