長谷川昌史ガトリング・メロディ―nerim’s note〈2〉 (電撃文庫)メディアワークス,2005


今月の新刊に挟まれている『よつばと! (1) (電撃コミックス)』のしおりを目当てに、久しぶりに発売日近くで新刊を買いました。全部みたところ3種類あるみたいでしたが、新シリーズを開拓する度胸はなかったので買ってるシリーズのみの購入。よって2種類です。
ひかりのまちよつばと!
内容のほうですが最初から最後まで、観察記のような書き方です。正確には日記ですけどね。純文的なのかな?
前作の主人公が舞台でもあった町を出て旅立つ話なんですが、1人で旅立ちます。私の予想では、どちらかの女キャラを連れて行くかと思ってましたが、はずれです。まあ、新たな女が立ちふさがるわけですが(^^)
答えがあるのかないのかあやふやな(あるいは大きすぎて想像できない)問題に対して、自分なりの結論を出していくというスタンスは変わってないかな。伏線もあるにはありますが、前作を読んでいればおのずと結論は導き出されるもので、謎という感じはしませんでした。それではなく、興味を引かれるのは、その謎が公にされたときの主人公・ネリムの態度です。自分の結論の弱点を自覚しつつも、押し通すネリム君には好感持てます。
デビル⑰ みなごろしの学園
ジャングルに舞台を移したので、前作の特徴であった幻想的な空気は薄くなりましたが、逆に力強さを感じられます。夜の描写は、なぜだか相変わらず透き通っていて私の好みです。
変わらずと言えばエロの描写もありますが、やっぱり少ないです。でもこれくらいのほうがへたれな私には合ってますよー。