橋本紡流れ星が消えないうちに』新潮社,2006


というわけで橋本さんの単行本。七曜日シリーズではないですよ。
玄関でしか寝れない主人公とその彼氏がメイン。橋本さんの作品はなにかと家出する人が多いですが、今回はお父さんが一人暮らしをしている主人公の家に転がり込むと言う始まり方。
主人公と彼氏、そして元カレとの微妙な関係を丁寧に描いています。そして、父親もなんだか可愛いです。娘と二人、本を読むだけの生活はあこがれますよ。
でも、こんな夢のような関係も妹の登場で徐々に壊れます。てか、壊れてたのが見えてきます。「いつの間にか、夫婦という関係に甘えていたのかもしれないね」に端的にあらわされています。子供過ぎる父親ってことなんでしょうね。
プラネタリウム銀河鉄道の夜・猫なんていうくすぐりも用意されていてサービスは十分です^^プラネタリウムは実際に作ったばかりなのですごく共感できました。
流れ星が消えないうちにぱっと見える瞬きのようにきれいなお話。


この小説が好きな人にお勧めする③
③ いま、会いにゆきます② planetarian① 半分の月がのぼる空
①橋本さんの『半分の月がのぼる空』これ読んでおくとさらいいかも。→感想
②『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 初回版』体験版しかやってませんが(汗)
③『いま、会いにゆきます スタンダード・エディション [DVD]』けっこう感じが近いかも→感想