スロー・リーディング その16

・52〜53ページ
☆「あたしと和人は即座に否定した「違うよ!」「違います!」
「あたしと和人」という順番的に未明が先にくる方が分かりやすいかと思いましたが、語尾的に和人→未明で並べられてます。なんか意味があるのかな。
△「あたしは恋人のおまけみたいなもんです
和人と付き合っているのは、自分の姉だということを未明が説明する際のセリフ。明るく茶化し半分ですが、無意識に姉と比べると私は……とちょっと自嘲気味な印象を受けるのは、見方が穿ち過ぎでしょうか。
☆「あー、波子さん、未明の肩持つんだー
☆「和人と波子さんの会話は、仲のいい親子みたいだった。お互いに相手を受け入れているのが、その気楽な喋り方でわかる
言われてみると、波子さんに対する和人の言葉は語尾を伸ばす「ー」が多いかも。「ー」が気楽さの象徴?
未明とも腹を割ってしゃべっているとは思いますが、「ー」は少ない……かも? まあ親子の気楽さとは違いますよね。いやまあ波子さんと和人も本当の親子じゃないけど。
☆「そうだ、おまえ、ちょっと見てもらえよ
波子さんと未明に仲間はずれにされふて腐れていたのに、突然起き上がっての和人の発言。場面転換もせず、急に訳の分からない言葉を投げかけられるので、興味を惹かれますよね。