零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係  Amazon
コミカル5シリアス5
西尾維新零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)講談社,2010
シリーズ感想
西尾維新さんの作品感想
謝るの遅くなって、ごめん」最強の請負人がやたら萌えキャラ化してますね。そんなわけで戯言シリーズ最終巻の一つ。
西尾さんっぽいと言われればそれまでですが、このタイトルでいーちゃん出てこないとか詐欺過ぎる。いーちゃんは永遠に不滅、ただし記憶の中でだけみたいなっ。
江本さんとか木賀峰助教授とか懐かしの面々の視点で描かれるのですが、似たような人間と2人きりで対談という構図を見ると、どうしても月姫を思い出してしまう私はダメな気がする。


だらだらと垂れ流される名探偵と殺人犯の思考など、結末が放り投げられている印象。量的には上下の短編集という形でもよかったと思いますが、順番を定めてしまうのでそれでは果たせないのかな。
小説の中と違って時間は有限なので、現実的に生産的とは言えない考えの優先順位を上位に留めておく事は難しいですね。こんな風な天才はなれないと、思い知らされるのですよー。