ウェスタディアの双星 4

ウェスタディアの双星 4  Amazon
コミカル4萌え4鬱2
小河正岳ウェスタディアの双星〈4〉うら若き女王騒乱に立つの章 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
小河正丘さんの作品感想
ロゼリエッタがめんこくて可愛いいシリーズ4巻目。ルシリアのメガネもいいよメガネ。そんなメンバーたちが、統星帝の息子であり、帝国軍の若き司令官・オリアスが暇つぶしに仕掛けた娯楽に翻弄されることになります。
目的のアルファーニを目指して突撃あるのみの、ロゼッタのその姿勢に好感が持てますね〜。アルファーニは、もう専門の諜報員に陥落しちゃえばいいのにと思う私がいる。ローゼはガンバ! アルは諦めろ!


アルとローゼ、そしてルシリアとチェザリーの4人がお忍びの散策に出かけます。いつもと違った環境で大いに羽を伸ばしているのを見て、ニヤニヤできちゃいますよ。ロゼリエッタの苛烈な猛攻、アルファーニの無駄な抵抗、ルシリアの勘違いっぷり、なによりチェザーリーのロリコンっぷりが遺憾なく発揮されています。
「スカートだけを脱ぐというわけには……」「陛下が裸になっちゃう……」「下着くらい、ちゃんと着けていますッ!」「仕方がない。陛下。これもウェスタディア王国の未来のためです。どうか、お許し下さい」というチェザリーの締めの一言までの流れには、大いに笑わさせてもらいました。
そうそう、ガンダムネタが新鮮でした。こういうネタを放り込んでくるとは思っていなかったですから。


そんなわけで、中盤までは番外編のような楽しさが溢れていたのですが、途中から胸糞悪くなる展開に突入します。それまでがとても楽しかったから、反転してからはギャップがひどくて鬱々とした気分に。いやらしさでは、これまでで最凶だと思います。
また、チェザリーと関わりを持つピサーニというキャラも登場します。オリアスも併せて、ラスボスの顔見世って感じでしょうか。次回からはまた大きく物語が動いていきそうな予感がします。