キノの旅 12

キノの旅 12  Amazon
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時雨沢恵一キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
時雨沢恵一さんの作品感想
キノとエルメスの旅を描いたシリーズ12巻目。このシリーズはあとがきに注目してしまいますが、イラストもノリノリですなー。
パクリの国」の内容が分からなかったけど、他の人の感想を見て納得。また、「続・寄付の話」も初めに読んだときは話の展開が追えず、頭の中がはてなでわっしょいだったけれども、前編を読んで理解。順番どおりに読ませたくなかったんだろうな。


かれらのせいぎをつらぬいたのか?」みたいに、ぽつりぽつりとしゃべるティーがいいスパイスになってますよね。キノやエルメスそしてシズだけじゃなく、色んなキャラが登場してきたんだな〜。
キノの王道パターンというせいぎをつらぬいた話もあれば、キャラが増えたことによる違ったバリエーションの話もあるわけで。安心できる魅力です。
今回一番好きな話は「賭の話」です。もう最初からオチが読めてるし、読めば読むほど確信していくんだけれども、もしかしたら予想が裏切られるかも……どっちだどっちだ、というお話が妙にぐっときました。素っ気無い締めがお気に入り。