灼眼のシャナ⑬

灼眼のシャナ⑬  Amazon
バトル⑤燃える④コミカル①
高橋弥七郎灼眼のシャナ〈13〉 (電撃文庫)メディアワークス,2006


そろそろ黒幕も動き始めそうな雰囲気があるシリーズ十五作目。カラーイラストはちょいと多めです。
教授ことダンタリオンとドミノによる実験の暴走シーンから始まります。ただでさえ悠二の周りでゴタゴタしていたのに、慌しさは加速していきますよ。


悠二は何も分からなかった一巻のころに比べて、随分とたくましくなってきてますね。目に見えて違う。その成果なのか父親から信頼を勝ち取り、とある報告を受けたり過去の話を教えられたりも。
悠二がその身に宿す『零時迷子』にも動きがあり、それに合わせて仮装舞踏会の巫女・ヘカテーとシャナたちがぶつかります。総力戦じみていて面白かったな。
といってもちょいと消化不良。どっかんどっかんいくのはもうちょっと先の話になりそうです。戦闘そのものよりも、その影響によって悠二たちがそれぞれ次のステップへと向かう描写が多かったと思う。シャナたちの話には今のところ関わっていない池にも変化がやってきたり、吉田さんも一歩踏み出すチャンスを得るなどしてますから。


ここのところ地味に動きっぱなしですねー。ぼちぼちでかい出来事が起きそうなのが楽しみでもあり不安でもあり。そうそうシャナの爆弾発言が飛び出した辺りは、ベタだけどみんなの慌てっぷりにはニヤニヤしてしまいました。


高橋弥七郎さんの作品感想