スロー・リーディング その14
- 作者: 橋本紡,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2002/12
- メディア: 文庫
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△「オフクロを捨てないように監視するため」
和人が京都へやってくる理由。ただこれだと弱い気がするような。和人の父と波子さんが身体だけの関係だったら理解できそうですが、明らかに精神的な繋がりの方が強いような。そうであるなら、監視すると言っても……。
和人も、現在では遊びに来ているだけとはっきり言ってますけどね。あるいは、波子さんの思いの方が強いからだと考えると納得できるかな〜。オヤジさんの心理は分かりませんし。
△「うん、世の中いろいろあるのは自分のことで思い知ってたからな」
色々あるのは知っているけれど、劇的な生活の変化は嫌っている印象。毛布おばけと過ごす未明にしても、愛人と家族ごっこしている和人にしても。
行動は奇天烈ですが、内輪だけで完結する現状維持方向で定まっていますし。別にそれが悪いわけじゃないと思いますけどさー。