狼と香辛料 15

狼と香辛料 15  Amazon
ファンタジー4燃える3萌え3
支倉凍砂狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2010
シリーズ感想
支倉凍砂さんの作品感想
ホロとロレンスの旅もいよいよ最終章に突入したシリーズ15巻目。相変わらずロレンスさんはホロとの距離感に戸惑われているようです。
ホロの仲間と関係があると思われるミューリ傭兵団との邂逅があり、デバウ商会にも不穏な動きがあったり、念願の店を構えるチャンスができたり。


あまりにもおいしい話がころころ転がっているので不気味なのですが、裏を探ろうとする二人の姿を眺めているのは楽しいですね。
今回の話で一番印象深いのは、裏の裏さえ想像するロレンスに決断を促すホロの言葉でしょう。これまでの旅路の思い出がぎゅっと凝縮されてる感じでさえあります。二人の関係に憧れずにはいられません。


さてさて、物語はクライマックスということもあり気になる終わり方。ここまで比較的穏やかな進行なので、次の巻ではなんらかの壁があるのだと思いますが、それにどう対応しどんな結末が待っているのかわくわくしますよ。