シアター!〈2〉

シアター!〈2〉  Amazon
コミカル5燃える3癒し2
有川浩シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)アスキーメディアワークス,2011
シリーズ感想
有川浩さんの作品感想
グッズ販売の内容を考えたり、掲示板に荒らしが出現したりと壁に当たりながらも、300万を稼ぐために奮闘する劇団のシリーズ2巻目。
お母さんオシッコー!」は実に素晴らしい羞恥プレイですね。目のやり場に困る司を眺めてニヤニヤしたいという意味でも、一度見たい。
また2巻目ということで、メンバーの間でのやりとりも楽しくなってきました。特に演劇と恋愛を絡めた牧子と千歳の関係などは見ごたえあります。
しかし、なんだか牧子と巧って破滅的なイメージしかないっす。「巧がどんなふうに打ちひしがれるのか、その顔を見たい」とか思ってるし。最後の攻めきった感じはかわいかったけどね〜。


逆に安心していていられるのは、小宮山とゆかりのカップル。環境的には波乱万丈になりそうですが、したたかに生き残りそうです。
印象ががらっと変わってしまったのは茅原ですね。お前はそんなキャラだったのかと突っ込みたい。あと、石丸は不憫な子。
メンバー全員の相談役をこなす司先生は頼りになります。いつも客観的な分、「大人を本気にさせたら何ができるか見せてやる!」には燃えました。


劇団解散期限が迫ってきていることもあり、司が部長から腑に落ちる勝手な解釈が披露されたり、巧が決意したりと、キャラたちの心の中でも最後の舞台が整いつつある様子。もちろん最終巻も期待してます。