空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11)

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11)  Amazon
ファンタジー4燃える4コミカル2
渡瀬草一郎空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11) (電撃文庫 (1286))メディアワークス,2006
シリーズ感想
渡瀬草一郎さんの作品感想
命令に忠実で無口なカトルが、盲目の少女に精霊と勘違いされるなど、来訪者たちの極悪で冷酷な殺人者集団というイメージが壊れてきた感じのするシリーズ11巻目。
イリスについても、エンジュとの買い物イベントが発生していたり、その後にはついにエンジュが踏み込んだ発言しています。これまでの行いを振り返ると複雑ですが、イリスがツンデレにしか見えなくなってきていて困る。
そして、カトルと少女の関係を後押ししたり、エンジュとイリスのデートに裏で手を回すパンプキンはいい男に違いない。女性だったりしたら、さらに萌えるところではありますが〜。


そういえば、捕らえた間者であるアンジェリカに、どろり濃厚な薬を無理矢理飲ませるシュナイクという少年が登場します。シリーズの終盤間近での登場ですが、かなりの大物な印象。
ラトロアでは謀略が張り巡らされていて、どんな流れになるのか予断を許さない状況が続いていますが、シュナイクが登場すると雰囲気が変わって安心感が漂うんですよね。オーラがあります。
さてさて、世界の設定も見えてきたところで、最終巻に持ち越しとなっていて先が楽しみです。みんなが幸せになるような結末だと嬉しいですが、さすがにそれは高望み過ぎるかな。