涼宮ハルヒの陰謀

涼宮ハルヒの陰謀  Amazon
コミカル5癒し3SF2
谷川流涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)角川書店,2005
シリーズ感想
谷川流さんの作品感想
古泉くんが時間の動きを説明しようとするなど、時間遡行が大きく関わってくるシリーズ7巻目。時間遡行といえば朝比奈さんで、表紙のポーズがかわいいなーと思うので、カバー変わる前でよかった〜。
朝比奈さんの生着替えを部室の掃除用具入れの中から覗くことで、世界の異変に気づくわけで。「8日後の朝比奈さん」と、その指示を下した「8日後の自分」の理由を探りつつ、日常もなんとか切り抜けます。


長門さんも相変わらずの無表情とはいえ、「誰の好きにもさせない」の言葉が頼もしくて惚れそうになります。
長門さんは人間味が増えてきましたが、ここまでそれほど葛藤は出てきていなかったと思うので、今後は指令と感情で揺れる長門さんの姿も見たいかも。シリーズ的には、その辺り超越したままのような気もしますが。
頼もしいといえば、5巻で本気の片鱗を見せ始めていたちゅるやさんが、さらにハッスルし始めてましたね。最後の最後にも大きな爆弾投げつけましたし。狂言回しの役割担ってるのかもー。


手紙のアドバイスは意味不明だし、怪しげな組織がやってきたり、拉致されたり、ハルヒもいつもと違う不審な動きがあってと謎ばかり。
しかししかし、最後の不意打ちはよかったなー。大味な展開に慣れていたので、この小ネタは予想外。朝比奈さんの言葉からはちょっとだけ寂しい言葉が漏れたりするけれども、それをさらっと流すキョンくんは大人ですね。