“本の姫”は謳う〈4〉

“本の姫”は謳う〈4〉  Amazon
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多崎礼“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)中央公論新社,2008
シリーズ感想
多崎礼さんの作品感想
レッドとの対決が刻一刻と迫ってくるシリーズ最終巻。ホームグラウンドであり、アンガスの大切な人たちも多数いるバニストンを舞台に、レッドが仕掛けてきた罠に対し、「本来のやり方」で対抗する姿はかっこいいです。
初期の無口なセラよりも、やっぱり威勢良くしゃべくるのが好きです。姫と一緒にアンガスをからかうところとか素敵ですね。


ただ、アンガスはそのバニストンで、大きな傷を負うことになってしまうわけで。奇跡的な出会いだった分、喜びが大きかったと思うので、辛かっただろうな。今まで信じていたものが、潰れてしまったわけだし。
とはいえ、最後まで鬱々な展開ではなく、乙女成分爆発の姫の行動が発覚したり、多少口が達者になったアンガスとセラのやりとりで締められていたりと、存分にキャラクターたちの結末を眺めていられます。
前巻を読んでから、ちょいと時間が空いてしまったので、過去の意識との絡みとかあやしげなので、感想サイト回ってみたいですね。