花×華

花×華  Amazon
コミカル6恋愛2癒し2
岩田洋季花×華 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2010
岩田洋季さんの作品感想


あなたの映像のなかでわたしはかがやいていました”そんな一文で夕の心を打ち抜いたラブレターが、夕の元に届くことから始まる物語。
物静かなお嬢様タイプの華と元気な幼馴染タイプの花。そんな個性的な二人から、どちらがラブレターの差出人なのか分からないまま夕は言い寄られます。なんにせよ、カラーイラストはエロ過ぎると思います。
おしとやかな印象なのに、花と張り合う場面では意外と子供っぽい場面を見せてくれるなど、様々な面を見せてくれる華のほうが、花よりも一歩リードしている感じですね。恋にしても演劇にしても。
そして夕が所属する映像研の危機に、花と華が立ち上がり一緒に映画を撮ることになります。恥ずかしがり屋な花が役を演じようと努力し、また夕自身も纏っていた殻を破ろうと奮闘します。
映像を撮っているシーン、特に華が神がかった空気を生み出してからの描写はわりと好き。青春がテーマだけれども、こういう静かな場面が好きって変かな。こっちの方がピントが合ってるように思うんですよ。


この小説が好きな人にお勧めする3
1 月の盾  Amazon2 待ってて、藤森くん!  Amazon3 暗闇にヤギを探して  Amazon
1、岩田さんの小説『月の盾』絵を描く少女とそれを見守る主人公の話。→感想
2、壱乗寺かるたさんの小説『待ってて、藤森くん!』幼馴染の少女と思い出の少女の間で揺れる恋心。→感想
3、穂史賀雅也さんの小説『暗闇にヤギを探して』個性的な女の子が二人登場しますが、ふわふわした感じの物語。→感想