七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School

久住四季『七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010
久住四季さんの作品感想

一時は数百名の大所帯だった未来研究会に所属する柊と七花の物語。太ももをむっちり晒すなど、サービス要素も多いような。
七花がタイムトラベルが出来るようになるものの、お調子者で楽しいことに首を突っ込みたい柊が何もしないわけがなく。七花をいじるのが楽しくて仕方ない柊の餌食になります。
自分からたくし上げして、赤面する七花がかわいくて苛めたくて仕方ない。ケーキ騒動のときの言葉遊びといい、久住さんってエロい人ですね。

しかし、アレを取り戻すためにトラベルするとか自由奔放すぎる。まあ七花に連れて行かれる形の柊は、トラベルする時間に比例して体調を悪くするようなので、白亜紀に飛ぶと言う計画が実行されないだけマシか。
一番の肝は、柊が未来の世界での出来事を知ってしまう場面でしょう。一年前の七花さんとのギャップを感じてニヤニヤするもよし、未来の七花さんとのギャップを感じてニヤニヤするもよしです。
あと、酔った七花の言動に自由奔放な先生２人が撃沈する様はイラストを含めてツボ。余計な情報（ネタバレ注意）を持たずにこの本を読んだ方がいいと思います。むしろ読まなければ無限の可能性が……これは違うか。

この小説が好きな人にお勧めする３

１、久住四季さんの小説「ミステリクロノ　シリーズ」こちらも時間を扱っていますが、ミステリ要素が多いです。→シリーズ感想
２、沖田雅さんの小説「先輩とぼく　シリーズ」先輩にいじられる超常現象満載な話。→シリーズ感想
３、三木遊泳さんの小説「カレイドスコープのむこうがわ　シリーズ」ちょっと不思議な世界に触れる話。→シリーズ感想