クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉  Amazon
コミカル4萌え4ミステリ2
壁井ユカコクロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2010
シリーズ感想
壁井ユカコさんの作品感想
オリンピアの「浮気者」のつぶやきやサンドラの「三人でいたしましょう」発言など、今回も女の子による女の子のための甘い日常が描かれると思っていたら、大股開きでパンモロなど男の子を誘惑し始めたミムラの物語。
突っ走り傾向のある男の子・バーニーとの絡みが多かったです。TSものの醍醐味は、男の子なのに女の子の生活に入り込み興奮するだけではないので、女の子らしくない態度で周囲の男の子を誑かすのも一興ですね。
今回もタイムリープが物語にがっちり組み込まれています。少々複雑なので、どこがどう影響するのか考えるのも楽しいですね。
またワクワクが詰まっているお話ですが、前回同様に壁井さんらしい痛々しい描写もあります。オリンピアがクッキーを食べながら鑑賞してる場面とか悲惨すぎると思う。痛さに対する踏み込みが想定より一歩多いのです。
そして終盤、バーニーがとんでもない事実を突きつけられていてびっくりしていたら、最終ページでさらにひっくり返されましたよ。これは2巻目にしてさらに面白くなってきました。3巻も期待してます。