空ろの箱と零のマリア 3

空ろの箱と零のマリア 3  Amazon
鬱5ミステリ3コミカル2
御影瑛路空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2010
シリーズ感想
御影瑛路さんの作品感想
前巻の爆弾発言から幕を明けるシリーズ3巻目。とりあえず序盤のコメディパートから大変満足。茂木さんが病院生活を持て余した末に手を出した雑誌とか、一輝とマリアが服を共有していたりとかどういう状況だよ。
マリアはゴスロリ服で辱められるし、心音は踏まれたいとか言い出す始末。さらには禁断の一輝のゴスロリ姿……「や、やめて!撮らないで!」とかさすが男の子心がわかっていらっしゃる発言でそそられますNE。
もうどうにでもなあれ☆」とか言ってると、本当に突然舞台は暗転するわけで。唐突すぎてびっくりしましたよ。


それぞれ割り当てられた職業によって勝利条件が異なる生存競争が開始されます。とんでもなく凶悪なゲームに強制的に参加させられるわけで。
誰が黒幕なのかを探りつつ生存し、かつ殺戮ゲームを開始させないようにするという、雁字搦めの制約の中での進行が面白いな〜。
ルールを整理しながら穏やかに読み進めていくと、制限時間が迫る中で徐々に参加者の内面や過去と向き合うことに。一輝の思い出の少女の話も影響が出るなど、醜悪でそこはかとなく淫靡なゲームの終わりはどこだ。