悲しみは黄昏とともに

悲しみは黄昏とともに 卵王子  Amazon
燃える4鬱4バトル2
冴木忍悲しみは黄昏とともに (富士見ファンタジア文庫―「卵王子」カイルロッドの苦難)富士見書房,1994
シリーズ感想
冴木忍さんの作品感想
子供同士のような喧嘩をミランシャに窘められたりしつつも、ラスボスの根城まで到達しちゃいましたなシリーズ6巻目。
決着はすぐかと思いつつも、最終巻までまだあるしと悩みながら読んでると、ムルトを倒さないでと懇願する女性が現れるなど、謎が深まります。ミランシャをかくまったりするなど一筋縄ではいきません。
それでも対決シーンは迫ってきてしまうのですが。対峙シーンは凄惨ですし、戦いの後に告げられる言葉もひどく痛々しいです。押しつぶされるような展開のわりには、あっさり進んでいくのがまだ救いでしょうか。


失恋補正がかかっていて、今の私に別れ話はきついな〜。逆に毎度のことではありますが、イルダーナフの男っぷりには憧れる。
大切なものって無くしてから始めて気づくんですよね。それはきっと得たときよりも、失ったときの感覚の方が強いからこそなのかも知れませんけど。思い出を胸に生きていく……旅は無駄ではなかったはずです。