wonder wonderful 下

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ファンタジー4癒し3萌え3
河上朔『wonder wonderful 下 (レガロシリーズ)イースト・プレス,2008
シリーズ作品感想
河上朔さんの作品感想
突然迷い込んだ異世界で、妹を救うためになんちゃって魔性の女になるこかげの物語シリーズ下巻。いたずらを仕掛けるときにわくわくする人って大好きだな。異世界という舞台設定のせいか、やたらと大仕掛けなものですが、いたずらは大きなほど面白いとも。
王様なのに王様扱いされないザキくんが不憫だ。う〜ん、私に限らず今の日本で王様という存在を実感できないから、仕方のないことか。まあ単純に偉い人たちも甘酸っぱい姿しか見せないからでしょうが。日常業務は大変なんだろうけれども、想像で補うのは難しいです。


しかし王国にしても恋バナ好きだな。あまじゅっぱい話を繰り広げているのを見ると、日常の延長線上に思われて安心感がますのです。この辺り、こかげの感情がもろ出しでがっつり描かれている利点ですね。
また、作戦中の馬車での会話もバカバカしくて、ドキドキで笑わせてもらいました。年上の女性に抱く感情ではないでしょうが、なんかかわいいですね。乙女心満載の物語だったなー。