龍盤七朝 ケルベロス 壱

龍盤七朝 ケルベロス 壱  Amazon
燃える6バトル4
古橋秀之龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)アスキー・メディアワークス,2009
シリーズ感想
古橋秀之さんの作品感想
かつて4人の前で大法螺を吹いた廉把の生き様を描いた物語。遠距離から敵を狙い、打ち砕く力をこめた金票を駆使し、内頸の力を込めラガンを狙うわけですが……いや、この怪物っぷりはありえない。あり得ないから覇王。
合間合間にもラガンの描写が挟み込まれるのですが、最初の圧倒感は薄まることなく、もうラスボスとか宿敵とか通り越した存在としてあります。決死の一撃が按摩とかありえなす。
動いているだけで破壊活動など、人間凶器つか怪物爆弾です。天災みたいなもので、初っ端から明るい未来が目の端さえも掠めやしませんよ。


無口で粛々と鐘突きのおつとめに励むロウムと一緒に、廉把は天下を忘れて生活を送っていると、小娘・ランカが割り込んできます。彼女に話しかけていく中で、自分自身も天下とはなんなのかを思い知ることになります。
再び立ち上がる廉把の戦闘シーンは技がいちいち格好いいですし、ロウムもさらりといいとこもって行きます。ただ、最後は圧倒的な締めくくりなので、どう続くのか想像がつかないですにゃー。