スロー・リーディング その6

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△「真琴ちゃんに会うと、あたしはそれだけで幸せだ
金曜日のお茶会の反動で遅刻し、先生が怒っていたことを聞かされ凹んでいた後の話。
前夜に幸せってなんだろうと考え悶々としていたわけですが、理屈ぬきで感じられるのが幸せなんでしょう。幸せには総量的な測定の意味がないような気も。一つの側面だけでは幸せか不幸せか分かりませんよね。
また未明にとって真琴ちゃんは、家族を失くしてしまったという出来事を経ても、大きな感情を与えてくれる存在ということ。
△「でも、あの人、もう二十年も主婦やってるんだよ。そろそろ学んで欲しいよね
シチューを作りすぎた話を受けて。和人もそうでしたが、真琴ちゃんもこういう家族に絡んだ軽口を交わせる相手であることが分かります。