ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章

ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章  Amazon
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小河正岳ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章 (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
シリーズ感想
小河正岳さんの作品感想
戦略の一手として弱小国のウェスタディアが頼った共和国が、やっかいな動きを見せ始めるシリーズ6巻目。前回解決したと思われたシャムラバートが、再び火薬の導火線となってしまいます。
敵対することになるシャムラバートの将が憎めないので、嫌な空気が流れます。いくら必要なこととはいえ、全体を俯瞰する読者からすると不必要な戦に、兵士がいくつもの命を棄てる展開ですからね。むにょーんな感じです。


ルシリアのブレなさは強いと思うけれども、それ以上に周囲の言葉に耳を傾けることができるのが強みですね。シャムラバートのお姫様とあわせて、2人の女性の指導者が今のところ明るい材料です。
それ以上に注目したいのは、外交官として活躍し始めたラッキーボーイ・ユリアヌスです。ウェスタディアの双星と絡んでるときは楽しい雰囲気で楽しめるのですが、一方で深みにはまっている様子。面白いけど不安ですよー。