空ノ鐘の響く惑星で〈10〉

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉  Amazon
ファンタジー5燃える3恋愛2
渡瀬草一郎空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)メディアワークス,2006
シリーズ感想
渡瀬草一郎さんの作品感想
ここにきて姿の見えないカトルと盲目の少女に接点が出てきそうな雰囲気ですが、発展していく余地はあるのかしらん。忘れていたけれど、エイミーの話もあるとしたらてんこ盛りになってしまうような。シリーズ10巻目。
フェリオを巡るリセリナとウルクの話も継続中。フェリオにやきもきしてしまいますが、政局・戦局では快進撃を見せてきたのだから、これくらいウィークポイントがあったほうが親しみやすいかな。私はウルク派。


フェリオがウルクの父親と会うことにもなるのですが、ここではカシナートのアシストを称えたいです。これまでの行いは微妙でしたが、神姫に対する態度などを知ることとなり株が上昇中です。なにこの正統派ツンデレ
ウルクの姉であり神姫のノエルも、さんざんちょっかいをかけてきます。特にフェリオの前で、ウルクの好意を披露したのは行動力ありすぎだと思うのですよ。2人の娘の恋愛事情を知ることになったマディーン司教が可哀想。
そうそうツンデレといえば、ビジターであるイリスとエンジュの関係も気になるところ。イリスはメビウスとも接触して、このままズブズブいっちゃいそうですが、過激な性格が悪いほうにいかなきゃいいのだけれど。


ビジターがシンプルな悪者に思えなくなってきたから困りもの。カシナートの前例があるから、仲良く慣れそうなこともない気がしますが、死者が出ているので困難も予想されるわけで。ましてや父親の仇ですからね〜。
アルセイフはフェードアウト気味で、舞台はラトロアへと移ります。ラトロアも一枚岩ではないようで複雑。じっくり物語を追いたいですね。