世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る

世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る  Amazon
燃える4コミカル4恋愛2
橋本和也世界平和は一家団欒のあとに〈3〉父、帰る (電撃文庫)メディアワークス,2007
シリーズ感想
橋本和也さんの作品感想
家族全員がおかしな能力を持っているシリーズ3巻目。今回はたらしで元勇者の父親・耕作が帰ってくる話。また、耕作が救った、母親の元の世界からやってきた僧侶・エルナが、軋人に錫杖で殴りかかってくる話でもあり。
類は友を呼ぶというか、星弓家もぶっ飛んでるけどこの不良僧侶もどうかしてるなー。荒事関係はともかく、適応力高すぎです。


柚島さんはまたまたいいところで絡んでくるなー。ちょっと嫉妬してる感じの描写が続くので、妄想が止まりません。妹のチラリズムに心揺れていた軋人の脳天を、直接揺らした柚島さんもグッドです。
嬉し恥ずかしの遊園地では、軋人と柚島の弱点が書かれています。「ま、待って……くだ……さい……軋人……さん」は悶えれます。
エルナもいいところを持っていくんですよね。天然暴走気味とはいえ、軋人よりちょっとお姉さんな一面が憎いところで発揮されますから。読み返してみると、最初の文章が生きてくるんだよなー。
登場回数の多い美智乃も、ラブリーなえろ思考や火花飛び交う乙女の秘密が明かされます。決戦前に叫んだ内容を詳しく問い詰めたいところ。


テーマ的には重いものも扱っていますが、最終目標はともかく最初の壁は父の打倒ということ按配がよかたっと思います。こう狙い撃ちをされて集中砲火を浴びてしまうと、どこかで着火してしまい燃えますよねー。
前回とも違う方向性の展開でしたが、こういう話も好きです。次の話もどんなの飛び出すのか楽しみです。読めば読むほど面白いな。