この世界の片隅に 中

この世界の片隅に 中  Amazon
癒し4コミカル4シリアス2
こうの史代この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)双葉社,2008
シリーズ感想
こうの史代さんの作品感想
呉に嫁いで来たすずの生活を描いた物語。すずが絵を描いているとスパイに間違えられるなど、時代背景の重苦しさもありますが、家族の笑顔を見るとこちらも思わず笑顔になりますね。しょぼくれるすずもかわいいですな。
迷子になる話では、りんという女性と知り合うことにもなります。価値観や常識の違いに驚きつつも、すずが知らなかった新しい世界に触れるのは見ていて気持ちがいいです。
まあ、ちいとばかし切なくもなるんですけどね。最後の桜の話も「人が死んだら記憶も消えて無うなる」「秘密は無かったことになる」辺りはなにかしらの呪いのようにさえ聞こえてきましたよ。


あいすくりいむを思い出すだけで、水が甘くなったと思ったお姉さんの株が上昇中。最初はちょっと性格きつめだなと思っていましたが、なんだかんだですずのことを気にかけているお姉さんがかわいくなってまいりました。
そして、水原さんとの再会の話がインパクトありましたね。ものすっごくドキドキしてハラハラしておりましたよ。きゅぅと心がなってしまいます。
どの話もオチがあって頬が緩むのだけれども、意外にハードな内容があったりするのが怖くもあります。ただただ、すずには幸せでいて欲しいんですけどね〜。