サラリーマンしながら株で月収4000万円稼ぐ会社四季報で儲ける売買法

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Fantasista『サラリーマンしながら株で月収4000万円稼ぐ会社四季報で儲ける売買法秀和システム,2006
Fantasistaさんの作品感想


投資といって最初に思い浮かべる株の本でもそろそろ読んでみようかなと。タイトルのインパクトが気に入りました。まあ、本屋さんにいけばいっぱいこの手のタイトルは並んでいるのですが。
最初に一千万円あった資金が二百万円になってしまい、再起を誓うところから始まります。……うまくいったからいいけど、なんか負けコースっぽい感じがしましたよ。ましてや家族がいたら落ち着けといいたくなりますが。


下落相場でも生き残る方法がメインに書かれています。はっきり書かれているのは、ロスカットナンピンはしないとのこと。ナンピンするな以上にロスカットが大事っぽいです。下げ幅、期間、理由の喪失などでロスカットは機械的にやるべきとか。値上がりしたら、あと少し上がるのを待ち欲張ると大損をこくこともあるので、こだわり過ぎないように〜。
本によって投資方法は変わる部分もありますが、どこでも言われてるのはやはりロスカットですね。下落トレンドを無視して、株価の値ごろ感で判断して失敗しても、ロスカットは欠かしちゃいけないそうです。
また地味な名前、業種が狙い目とのこと。知名度高いとこに目がいってしまうのは就活と一緒でしょうか。少数派でも強気にいきなさいとのこと。確かに、一度入ったらなかなか抜け出せない就活の失敗よりは、株のほうが資産の損失という即物的なものはありますがまだましか。


自分が勝負する市場の銘柄は全て調べておき、購入する準備は整えておくべき。楽しちゃだめですね。トレード日誌も書いておきましょう。地道な努力を惜しんじゃダメなので、日常生活で気づいたことは株との関連を考えてみるのもありかな。
そして、四季報を使った売買の話も載っています。四季報の前号よりも、数字が良くなりそうなものを先回りして買っておくのが必勝っぽい。逆張りより順張りのほうが、怖いけれども結果的にはいいかもしれないらしい。


信用取引による売りの話が一番興味を惹かれました。売りって概念に触れてきませんでしたから。……同じ信用取引でも買いはいけないのね。
売られすぎたらリバウンド買いを狙う。25日移動平均線との乖離が大きかったら、75日移動平均線辺りまで待ち、利益を確定できるとよい感じ。
「下げ相場は壊れ。戻ったところで売りを仕掛ける」「調整期間は高値から六ヶ月が目安」「株式市場は、意外に間に合う」といった文が印象的。
売り関係で思い出せば、つなぎ売りなんてものがあるんですね。保有株に加えて同数の信用取引空売りを行うことらしい。利食いを兼ねて、下落の評価損に対応しようとする手法らしい。これはぜひ覚えておきたいかも。