生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2

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萌え5ギャグ5
葵せきな生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )富士見書房,2008
シリーズ感想
葵せきなさんの作品感想
ハーレムを作ると言って憚らないエロ少年・キーが、生徒会室で美少女と美女に囲まれて駄弁るシリーズ2巻目。でもエロいっていうわりには下な想像力は乏しいし、どちらかというとフェチかな。
俺はちゃんと、深夏を性欲の対象として見れるっ!」みたいな流れのある会話のキャッチボール、ボケとツッコミがとにもかくにも楽しいな。ある意味小学生のノリ。でも身体は高校生、みたいな。


会長を反省させようとする話は、反省を促しているようで次々と繰り出されるボケの数々に、電車内なのに笑ってるのを自覚しつつも止められませんでした。1巻で慣れたかと思いきや、このノリのよさは反復された分だけ面白みを増してますね。初対面より長い付き合いの友人のほうが駄弁ってて楽しいってことでしょうか。
たれ会長」は単語からの連想でひどくかわいい感じがしますね。糸目なSDキャラの会長ちゃんが、ポッキーぽりぽりやってる様子が脳内で再生されましたよ。ごく短い単語なのにこの破壊力……。「やらないか?」「やらないよ!」も笑いました。
ジャンプネタやライトノベルの小ネタの切れも相変わらず。また、中目黒君など凝った設定の小説の話題を見かけるたびに、真冬ちゃんの小説にかける熱意にやられてしまいそうになります。さすが最弱キャラですな。
真儀瑠先生という新キャラも登場します。つかみ所がなくて困るね。でも、「事実は小説よりも奇なり。会長は想像より淫乱なり」は名言だと思います。ギャップがよいのですよね?


今回一番お気に入りのキャラは、表紙を飾っている知弦さんでした。キー君のからかいに、知弦さんが恥ずかしがっているシーンとかおいしかったかな〜。静かな怒りの眼差しで、でも見つめられるとドキドキしちゃいますよ。
そんなわけで、知弦さんがあからさまにキーくん寄せに走っている部分があって、赤面しちゃいそうでなんかもう見てられないけど、手で顔を隠しつつも指の間から見ていたい感じ。時々出てくるキーとのアイコンタクトも、秘密のやりとりめいていてキュンキュンですね。
手紙の話はちょいとビビりました。コメディとしてすぐに終わろうと思っていたのに、結構続くんだもの。そして、すごいさわやかでツッコミどころがないのだから、メンバー同様いたたまれませんでしたよ。……まあこれで知弦さんの株はクルクルと急上昇でストップ高です。あ〜、無駄に楽しかった。