鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 5

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 5  Amazon
コミカル4癒し4シリアス2
壁井ユカコ鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈5〉 (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
壁井ユカコさんの作品感想
鳥籠荘の面々が次々と退去を決めていき、終わりが見えてきたシリーズ5巻目。カラーイラストには、キズナが鳥籠を抱いている構図でスケッチされているものもありました。……そこはヌードじゃないんですかい。


シリーズ物にはお約束の、性格がはちゃめちゃになったちょいと不気味な「そして誰もいなくなった」で始まります。カラーイラストを見たときは何事かと思いましたよ。終わりを感じさせる今回ではなくて、もうちょっと前の巻だったらもっともっと楽しめたかも〜。
華乃子と着ぐるみパパの話がこれに続きます。これまで某テーマパークばりに、中の人を気にさせない着ぐるみネコを演じていたパパさんですが、今回ついに裸ネクタイで登場。とはいえコミカルと思わせつつ、山田親子の話に決着をつけるべく進んでいきます。
全体的にユキが救われないっす。要領よくやっていくんだろうし、なんだかんだで離れがたいポジションだと思うけども。でも、それでも最終巻では普通に幸せになっていて欲しい人No.1です。って表紙絵はユキの女装姿だったのか。


キズナも過去の仲間との距離をしっかりと認識しますし、静々と住人たちは退去していきます。お祭り騒ぎでイベントが起きるわけでもなく、せいぜい結婚式で賑やかしくやるくらい。
むー。感想を書きつつ、唐突に鳥籠荘メンバーでバンド組んで欲しいなとか思った。擦り切れるようなギターはキズナでユキが男装女装を交え器用にドラム、浅井には独特な感性で作詞&演出をやってもらって、ボーカルは真紅のランドセルを背負ったゴスロリファッションの華乃子で!