イリスの虹

イリスの虹  Amazon
コミカル4バトル3癒し3
七月隆文イリスの虹 (電撃文庫)メディアワークス,2005
シリーズ作品感想
七月隆文さんの作品感想一覧


人を食う怪物と遭遇した省吾とそこで出会った美しい少女・イリスの物語。
人を食いその情報を食らう怪物と戦うイリスは孤独なので、基本的にアクションありのシリアスな筋ではあるんですが、このイリスが茶目っ気たっぷりでコミカル要素ネタ要素満載です。
出会いそうそうに笑いのジョブをかましてくれますよ。出会い頭の次は、イリスが学校にやってきたりホットケーキがあったりと、楽しいのでページを繰る手が快調に進みますね。


とはいうものの、イリスの感情の書き換えなどの脚本空間と呼ばれる能力を軸に、怪物との戦いを通してイリスの悲しい一面も描いてくれるので素敵ですな。
しかし終盤の展開は思いつかなかった。この辺りでテンプレとは一味違うところを見せてくれます。
バンバンアクションが起こり正面衝突の戦闘なのかなと思っていたのに、「私……大きな翼を持ったひとに狙われているんです」のひねりは最高。
コミカル・シリアス・バトル・燃え・萌えの配分がとても私好みの本でした。


この小説が好きな人にお勧めする3
1 白人萠乃と世界の危機  Amazon2 灼眼のシャナ  Amazon3 とある魔術の禁書目録  Amazon
1、七月さんの小説「白人萠乃と世界の危機 シリーズ」悪乗りアクセル全開の話。→シリーズ感想
2、高橋弥七郎さんの小説「灼眼のシャナ シリーズ」燃えで萌えなバトルてんこ盛りな話。→シリーズ感想
3、鎌池和馬さんの小説「とある魔術の禁書目録 シリーズ」魔術と科学がガチンコバトルを繰り広げる話。→シリーズ感想