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ミステリ10
米澤穂信インシテミル文芸春秋,2007
米澤穂信さんの作品感想一覧




時給11万2千円に目がくらむなどして、怪しげなバイトに参加することになった12人の物語。暗鬼館と呼ばれる地下で七日間過ごすことになります。
妙なルールがあり、各自に凶器が渡され、それに関するメッセージがあったり十戒など、まさしくミステリのための舞台なわけで。
それだけでは飽き足らず、人を殺したり殺されたり犯人を推理したらボーナスが出るなど、殺人事件を起す気満々なのです。事件が起きないわけがなく。最初からおかしな雰囲気ではありましたが、徐々に狂気に支配されていきます。


自衛の手段は役に立たず、推理を行おうとするものの解決する間もなく、謎だけがどんどん深まっていきますよ。
最初の謎が解決されたときが一番驚いたな〜。思いつかなかった自分は思考の穴にはまっていたようです。
終盤の先輩との会話は笑えました。まあ、設定が設定だけに乾いた笑いでしたけどもさ。ははは。


米澤穂信さんの作品感想


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