図書館革命

図書館革命  Amazon
燃える4恋愛4コミカル2
有川浩図書館革命メディアワークス,2007
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有川浩さんの作品感想一覧


検閲組織と戦う図書館隊を描いたシリーズ四作目であり完結。実際に起きたテロと小説の内容が似ている問題から、善意の押し付けに作家の弾圧、表現の自由へと大きく踏み込んだ内容となってます。図書館の本だけではなく、テレビなどのメディアにも関わってきますよ。
後半は作戦が成功するかどうか不安になる郁を思わず応援してました。それぞれのキャラにも落とし所があっていいですね。きっちり見せ場があって読むのがとても面白かった。柴崎の情報がっつり度には萌えたです。手塚をからかう態度も悦に入ってますし。


ああ、それにしても郁と堂上の二人は眺めていてこそばゆい。巻を追うごとに甘々になっていったけど、最終巻の今回は最高に甘かったです。
のっけから、お約束そのままの着替えに悩んだりとかお化粧の具合を心配するところなど、郁の乙女な部分をが全開。
堂上もしっかりしてるわりに浮かれてるからか、スキが多かったような。めがねケースとか手をつないだまま基地に戻るとか、これまでの教官っぷり貯金が減っちゃうぞ。作家先生への守りよりもまず自分たちの防御をしっかりしなさいよっ。
あれだ。この本はベタ甘成分を基準より含みすぎているから検閲対象であり発禁処分なのです。ただし、禁止されると余計に読みたくなる罠。ぜひ読んでくださいな。