名探偵夢水清志郎事件ノート 7

名探偵夢水清志郎事件ノート 7  Amazon
ミステリ10
えぬえけい『名探偵夢水清志郎事件ノート(7) 機巧館のかぞえ唄 (KCデラックス なかよし)講談社,2007
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人気シリーズの七巻目。前巻の江戸時代が舞台という特別編は終わって通常に戻ったのですが、今回もちょっと異質な様な。出だしの短編からしてそれは感じられます。
怪談を話していたはずが、いつの間にか怪談の謎を解くという楽しい設定になっていきます。そこまではよいのですが、結末が怖いんだよね。予想していない不意打ちであり、気味悪かったです。
そして始まる、とある館で起こる殺人事件。……うひゃー。本格的な館ものっぽくもあり、現実と漫画が交錯するメタ構成でもありと豪華すぎ。なんてかおなかいっぱいです。正直自分では消化し切れてないような。
いつもはコミカルさで隠されていた毒が前面に出てきてますよ。お試しあれ。