カレとカノジョと召喚魔法 ４

　　　
上月司『カレとカノジョと召喚魔法〈4〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2005
シリーズ感想一覧
上月司さんの作品感想一覧

穏やかながらも危機的な状況にカレ・遊矢が陥っていることに気づかされたカノジョ・雪子が、決意を新たにしたシリーズ四巻目。ちょっぴり意地悪だけど頼りになる律乃や妄想癖の強そうな美樹など旅行メンバーたちと温泉旅行に行く話。
温泉旅行に行く道中で、ババ抜きでポーカーフェイスのまるでできてない雪子が愛らしいですね。決意を固める辺りはかっこよかったけど、一直線な性格は変わらないし、そこがまたよいのですよ。

人間臭い悪魔で遊矢たちに付きまとう玲の妹・ゼルフィが登場したりも。ゼルフィの成長も描かれていますし、悪魔に関する知識も色々出てきて核の物語も順調に進行中。
ラブ寄せもいいですな〜。雪子が遊矢に3分以内の高難度なミッションに挑むところとか、真っ直ぐに思いをぶつけて真正面から抱きしめられたところとかニヤニヤ。失言をしてしまい、律乃と美樹に問い詰められそうな雰囲気になるのもおいしいですな。

また、いつもながら遊矢の人間離れした冷静な推理がさえてますね〜。そしてそして、遊矢の玲に向かって放たれた最後の一言に私の心は燃え上がりました。魅せてくれるね〜、まったくよー。だからこのシリーズは大好きなんだよー。