デュラララ!!×4

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燃える4コミカル4萌え2
成田良悟デュラララ!!×4 (電撃文庫)メディアワークス,2008
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首なしライダー・セルティなど人外を含め、化物ばかりの池袋を舞台にしたシリーズ四巻目。怪物ばかりの池袋に殺し屋『殺人機械』と殺人鬼『ハリウッド』がやってきて……という話。
セルティがテレビのレポーターに追いかけられたり、給料袋を落としたり、賞金首になったりと右へ左へ上へ下へ池袋への大騒ぎ。セルティの相方である闇医者・新羅もなぜか楽しいことに巻き込まれていますよ。


フィギュアは二・五次元っす!」の遊馬崎と狩沢のコンビは、親和性が高いからかやっぱ会話が楽しいです。電撃文庫ネタが飛び出すのもこの二人ですし。そんな二人をどうにかこうにか御するドタチンがわりと好きだったりします。
コンビのキャラといえば、臨也の妹で双子のクルリとマイルも今回の騒動の渦中にいるんですが、兄の臨也とが違って意味で真っ当に人間の道を踏み外しています。特にトイレでどんな話し合いが行われたのかは、私、ものすごい気になります。
新しく活躍したキャラとして、静雄の弟でスターの幽平も大きな役割を果たしています。映画の中のセリフのように気障なものも、幽平が言うとそう感じさせないんだからすごい。さすがスターです。ちょっとネジがずれてますけどそこはご愛嬌。


セルティが、新羅を始めとした周りの人間たちに迷惑をかけられないとがんばる姿はよいですな。首さえも捨てているセルティの「――捨てられるものか」という思いにはジーンときました。
どう収拾つけるんだろうと心配になるものの、最後にはキャラたちが大暴れして大団円に持っていくんだからすばらしい。今回は新しいキャラの見せ場が多かった印象。そして、なんとなくバッカーノなどの、別シリーズとも絡んでくるんじゃないかと思わせてくれる巻でした。楽しいですな〜。