オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫

オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫  Amazon
コミカル4ギャグ3癒し3
沖田雅オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫 (電撃文庫)メディアワークス,2008
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孤高の人であったオオカミさんのかわいいシーンを読むことができるシリーズ5作目。G登場時のオオカミさんのイラストのかわいさはすごいと思う。これに限らず、強がってる子が恥ずかしがるのは最高ですねっ!


まずストーリーキングと遭遇する話。極悪りんごさんの手によりアレを亮士さんに見られるなど、オオカミさんがかわいさ担当をしてる間に、乙姫さんは色んな場面で重要なポジション取ってましたよ。
見せずに見せる極意にはやられてしまいました。静止画のイラストでもじっくり見てしまったほどですから、動画だったらと思うと恐ろしいです。つい凝視しちゃいますよね〜。なんてか、乙姫さんが大活躍だったな。


続いてジャックと豆の木作戦の話。ロマンを追い求める男たちと現実的な考え方をする女たちの攻防が、熱く語られていますが……。まあお馬鹿な話でした。浦島さんの欲望の赴くままに行動する姿勢はすばらしいものがあります。近くにいて欲しくないけど。
そんなわけで、ジャックの計画はバカバカし過ぎてよかった。ここまでアホなことやられるとコメントのしようがなく、ただ引きつり笑いをするしかないですよね。オチのオオカミさんGJ!


最後はりんごさんの過去を軸に進む話。結構シビアな話やな〜。白雪先輩が関係してくるのですが、この白雪先輩がいいんだよねー。こういうしっかりしつつもおっとり系お姉さんというタイプに弱いのです。単にキャラ萌え。
シビアな要素が混ぜられているとはいえ、コミカルに進みつつ最後はちょっといい感じで、実にオオカミさんシリーズらしい話でした。よきことかな。童話はやっぱりハッピーエンドで終わらなきゃね。