イチゴミルクビターデイズ

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壁井ユカコイチゴミルク ビターデイズメディアワークス,2007


ただ退屈な毎日を過ごすOL・千種の現在と普通に女子高生をしていた17歳の頃が交互に出てくるお話です。
高校時代は親友だった奇妙な魅力を持った鞠子が、大きく物語に関係してきます。会館の裏での一緒の食事、そして鞠子自身の口から明かされる衝撃の過去などなど。
また、付き合ったり別れたりを繰り返す腐れ縁な都丸も重要なキャラクターなわけで。鈍いんだか鋭いんだか、計画的なのか無謀なのか、子供なのか大人なのか……なかなか魅力的です。どちらも不思議系である鞠子と都丸の絡みは特に面白いです。笑える。


甘い甘いイチゴミルクを飲んでもいいと思うし、ビターな味、例えばカカオ99%チョコレートを食べてもいいと思うんだ。子供の頃と違って、大人はなにを食べても偏食しても誰にも文句言われないし、自由なんだからさー。
ただ、賞味期限切れのイチゴミルクを飲むのは体に悪いと思うし、逆に甘みのない生活も私は嫌ですけどね。何事もほどほどに。イチゴミルクはたまに飲むとおいしいんですよ。例え無果汁だとしてもね。


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