七不思議の壊し方

佐竹彬『[asin:4840239797:title]』メディアワークス,2007

学校の七不思議を管理していると言われている存在・ＳＡＷを巡るシリーズ二作目。今回は偽者のＳＡＷが出現します。
一巻よりもさらに未春と秋月の会話が楽しくてしかたない。いじめられてる未春かわいいよ未春。この前の七不思議のおかげで、ちょっと強くなってるから、やられっぱなしではなく秋月に言い返してる未春もまたいい。
「ヒキコモリ」とか「先に飯」とか、二人の掛け合いは全部好きだな〜。

偽ＳＡＷの目的や人物を突き止める過程もよかったですよ。自分達がＳＡＷと知られるわけにはいかないから、思うように身動き取れないところとか面白いですし。
追い詰められるＳＡＷの面々も魅力的なやつらばかりだし、七不思議に振り回される新聞部の連中も部長の岳詩を筆頭になかなか味があります。それぞれが自分の考えた道を、悩みながらも貫こうとする姿勢には好感が持てますね〜。
豆知識ネタも多くそのために冷静な文章の感じがするんだけれど、それに反して実際の展開では青春まっしぐらしてるからいいな。このツンデレめ。

ああもう、繰り返しになりますが、主役の二人を眺めているだけで幸せな気分になれます。謎の解決のために占い師のコスプレをする未春も萌えるし、疑われた秋月自身による偽ＳＡＷではないという「証明」もいい。なんだよこの超恥ずかしいセリフはー。
一巻よりもさらに青春してて楽しいこと請け合い。青春物が好きな人にはおすすめのシリーズだったりします。みんな読めばいいのに。

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